サトイモ科の耐寒性多年草。
本州中部から北海道に分布し、低地や山地の湿地に生えます。
花は花弁のないたくさんの花が集まって棍棒状になった肉穂花序で、この花序を包む大きな苞が仏炎苞です。花の形が僧侶が座禅を組む姿に見えることが、和名座禅草の由来とされています。
花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ（達磨草）とも呼びます。
ザゼンソウは自分で発熱する不思議な植物で雪を溶かし、ミズバショウよりも早く咲きます。
いち早く顔を出すことで、この時期には数の少ない昆虫を独占し、受粉の確率を上げているということです。
湿生植物なので、腰水か、池などに鉢ごと水面まで浸して、風通しよく管理します。6〜8号の大き目の深い鉢の下に、くず炭を少し混ぜた5〜10mmの大き目の赤玉土を敷き、
赤玉土、桐生砂に腐葉土を2〜3割混ぜた用土で排水よく植えつけます。夏以外は日向で栽培します。

花期：3~4月（尾瀬などの自生地ではやや遅く初夏）
草丈：10~20cm
15p