ニシキギ科 落葉低木
自生地は北海道、本州日本海側
山地の林内または林縁に生える落葉低木で、高さ1-4mになる。樹皮は灰色で平滑、本年枝は緑色。
葉は対生し、質は薄く長さ6-13cm、幅3-7cmの卵形〜倒卵形。先はとがり基部は広いくさび形で縁に細かい鋸歯がある。葉柄は長さ0.3-1cm。秋には紅葉するが、くすんだ赤であまりきれいとはいえない。
葉腋から集散花序を下垂して出し、直径8mmほどの白緑色、ときにやや淡紫色を帯びた花をまばらにつける。花は5数性で、花弁、萼片、雄しべは5個、雌しべは1個ある。
果実は直径1cmの球形の蒴果で、秋に紅色に熟す。果実には稜や翼はない。完熟すると5つに裂開し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子を出す。種子は長さ5-6mmの卵形。
よく似たツリバナは、葉が小さく幅が狭いが、中間的なものもある。
花期:5-6月
樹高:1~4m
*2023年 現在樹高 25cm程度