ハマウツボ科 / ナンバンギセル属
一年草
日本の野外では主にススキに寄生しますが、ほかのイネ科の植物やミョウガやギボウシ、ユッカなどにも寄生します。
草姿は喫煙具のパイプを立てたような形をしています。萼の先端は鋭くとがり、花は長さ2〜3cmで赤紫色、先端はあまり開きません。日本に生えるものは茎が赤茶色か、薄黄色の地に赤茶色の細かな縞状の模様が入ります。茎が黄色で真っ白な花が咲く白花や、茎は黄色で花弁の先端部分のみが赤紫色を帯びる口紅咲きもあります。
寄生する植物(宿主)の生育に適した場所であればどこでも育ちます。ススキを宿主とする場合は日なたに置いて育てます。
ふやし方
タネまき:3月に表土をはいで宿主の根をむき出しにし、その上に粉のようなタネをまきます。まき終わったら表土を戻し、底から水を吸わせて定着させます。
花期:8~10月
草丈 : 10cm前後 (ススキは40~60cm)