シソ科 耐寒性多年草
日本では本州、四国、九州に、日本国外では朝鮮半島、中国に分布し、山地の林内の湿った場所や渓流沿いに自生します。
基本のラショウモンカズラは、薄紫〜青紫色の唇形の花ですが、本品種は茜色がかった桃色で良い色です。
タツナミソウにも似ていますが、それより大きくなります。
花茎を直立させて10輪程の花が付きます。形は先端の開いた長さ5cmほどの筒状の花で、日本原産のシソ科の中では最も大きな花を咲かせます。青紫色で一部が舌のようになり、その部分は白地に紫色の斑点が入ります。花には全体に白くて細かい産毛が生えます。花の付け根に付くがくも筒状で紫色、花びらが散った後も長く残ります
「カズラ」は蔓(つる)のことですが厳密には蔓ではなく、ランナーと呼ばれる蔓のような細い茎が地を這うように伸びます。成長すると広い範囲で茂るのは、このランナーから芽が出てきて新たな株になるからです。
日当たり〜明るい日陰でよく育ちます。鉢植えの他、露地植えでも栽培できます。春と秋は日当たりのよい場所、夏は暑さを避けられる風通しのよい半日陰が適しています。耐寒性はあるので、冬は凍結に気をつければ大丈夫です。
花期:4〜5月
草丈15〜30センチぐらい