学名：Gentiana acaulis
リンドウ科　耐寒性常緑多年草

チャボリンドウはヨーロッパアルプスの草原に生える小型のリンドウで、雪解け後に大きな青紫色の花を上向きに咲かせます。ヨーロッパアルプスの三大名花として親しまれています。
葉は堅く、つやがあり、数枚を地に伏せるように広げた姿（ロゼット）をしています。春から初夏に、その中心を盛り上げるように、蕾をもった短い花茎が伸びて、大きな青紫色の花を咲かせます。
花後、ロゼットは枯れ始めますが、わき芽を伸ばし、地下ではランナーを伸ばして株を広げ、冬までには次のロゼットを完成させていきます。
秋も深まるころには芽の成長は止まり、中心に花芽を抱いた冬芽をつくり、ロゼットの状態で越冬します。

1年を通して日当たりと風通しのよい環境を好みますが、高温多湿に弱いので、梅雨明けごろからは、日陰に置くか、寒冷紗などで50％の遮光をして、風が通る場所で涼しく過ごさせます。冬は、本来は雪の中で過ごすので乾燥に弱く、雪が降らない地域では、冬の乾風を避けて棚下に置くか、落ち葉などをかけて、乾燥や脱水から守ります。

花期：4月下旬〜5月
草丈：10〜15cm

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