学名: Primula auricula‘Nigel’
サクラソウ科　耐寒性多年草

ナイジェル」は暗赤色の地に細いグレーの縁取りが入るファンシー・ショウのオーリキュラです。生育旺盛で、栽培しやすい品種です。


元々のオウリキュラはアルプス、アベニン、カルパチカ山脈などの石灰岩地に生える原種のサクラソウです。アツバザクラ(花色は黄色で中心部が白)と、生息地の重なるアルプス、ピレネーに生えるプリムラヒルスタＰ.hirsuta （花色は淡いピンク〜ローズ）の自然交雑種がプリムラ プベスケンスＰ.pubescensです。
16世紀頃の英国でブベスケンス交配がさかんに行われました。
プリムラ・プベスケンスのなかでも、ある一定の条件を満たしたものだけが「オーリキュラ」と呼ばれます。

育て方は、芽出しのころから日光がたっぷり当たる環境で育て、花を咲かせます。花後には30％前後の遮光をして日光を和らげると、葉がゆったりと広がります。梅雨入り前からは雨が当たらない明るい場所に取り込んで多湿を避けます。梅雨明けごろからは、栽培場所に合わせて50〜75％の遮光をし、涼しく過ごさせます夏場は水やりは控えめにします。秋の彼岸ごろから遮光を30％前後に戻し、徐々に休眠を促しましょう。冬の凍結には強いですが、弱っている株や植え替えたばかりの株は、凍らせないように心がけます。

花期：3~5月
草丈：10~25cm